消費税の本質

数年前、当時働いていた会社で、顧客と営業のやり取りが耳に入ってきた事があった。顧客に出した見積もりに、仕入れた材料の原価に対する消費税まで含まれていて、消費税が二重に計算されているとのクレームだった。
結論から言うと、消費税には仕入れ税額控除という制度が存在するので、仕入れ値にかかる消費税分は計上できない。
税金制度の中でも消費税は、かなりわかりにくく複雑なシステムになっている。消費税が発生するのは消費者の消費に対してではなくて、事業者の売上げに対してであることは、テレビのニュースを見ているだけでは絶対にわからない。これはたぶん、意図的に。

消費税の増額分が、所得税の減税分の穴埋めに使われるのは、もうある意味常識になっている。そして輸出企業に対する還付。それは誰のためなのか。
それでも世の中は、税の一体改革という建前で進められる。軽減税率なんて、中小零細企業に対するトドメの一差しなのは一目瞭然である。東京には失業者が溢れてスラム化してしまうかもしれない。そしてそんな光景はオリンピックに向けた華やかなニュースで黙殺される。想像するだけで吐き気がしてくる未来。
そして歴史を調べれば、(消費税のような)大型間接税を増収する時、その国は戦争の準備を始めている。そこにこそ消費税の本質があるのかもしれない。

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斎藤 貴男

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