エネルギーは誰のために

2011年の3月に福島で原発事故が起きて、風に乗って東京にも放射性物質が運ばれて、雨によって土壌に染み込んでいった。これは、確実に。
例えばこの土壌汚染が人体にどれだけ悪影響を及ぼすのか、つまりはよくわかっていない。人体への影響の因果関係が証明されるのには、たぶん何十年も必要なのだろう。だから今、私たちは自分で判断するしか方法がないのだ。

クリス・バズビー著『封印された「放射能」の恐怖』。
サブタイトルが結構煽動的なので、エキセントリックな主張の本だと思うかもしれないけど、とても冷静に論理的に、英国人の視点から日本の状況を書いた本である。

個人的に、心に響いた個所を引用しておきます。すごく、真っ当な事を言ってる人なので。

エネルギーを必要としなくなるためには、多くのものを作らず、仕事にかける時間を減らすことも重要です。人はもっと、ギターを弾いたり、誰かと話したり、詩を詠んだりすべきなのです。
昔は、それで誰もがハッピーになれました。今では、誰かと恋をしても、二人とも日中は仕事で忙しく夜しか会えません。夜は夜で二人とも疲れて眠ってしまうという状況があります。毎日その繰り返しで、年にわずかな休暇があるだけ。それが、豊かな人生を謳歌するということでしょうか?
消費文明が発達した今、とても必要とは思えないようなものが数多く作られていますが、果たしてそれらが人をハッピーにしているのでしょうか? 広告は、そんな浪費物が人をハッピーにするのだと教え込もうとしています。(中略)そんなものは不要なのです。

クリス・バズビー(飯塚真紀子 訳)


封印された「放射能」の恐怖 フクシマ事故で何人がガンになるのか
講談社
クリス・バズビー

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責任者出てこい

福島第一原発の地下水の流出が止められない。いくらドライアイスを投入しても、流れてる地下水は凍結できないから。海に流れ出た放射能汚染水が東京湾に流れる可能性も、決して低くはないはずだ。

まあとにかく、汚染水のニュースを見るたびに思うのは、(汚染水は)完全にコントロールされている、と世界に向けて言い放った日本の最高責任者(らしい人)はどこで何をしてるんだ、という事である。どうなってるんですか責任者!とテレビのレポーターが官邸に押しかけないのが、私は不思議でしょうがない。

今日の福島地裁の判決。遺族側の主張が認められた。奥さんを亡くされたご主人はどんな気持ちで訴訟を起こしたのだろう。もしあなたが少しでも関心を持ったなら、調べてみてほしいと思う。遺族の気持ちを想像してみてほしいと思う。

原発事故とその後の対応は、明らかに非人道的な行為だった。そしてそれは今でも確実に、続いている。
その責任は、どこにあるのだろう。電力会社だろうか。当時の政府だろうか。現在の政府だろうか。他人事として忘れようとしている、私たちだろうか。

言いたい事はこれだけ

終戦の日にテレビに出ていた人が、戦争反対を叫んでも世界は平和にならないのだ。もっと現実的に考えなければいけないと言っていた。武器を捨てても平和にはならない。平和のためには武器が必要なのだという論理なのだろう。

知性ってなんだろう。と時々思う。それは例えば、社会を良くするために必要とされる思考や意志なのではないだろうか。最近私はそんなふうにも思っている。
だから前述したような、いわゆる積極的平和主義と呼ばれるような考え方をする人たちに、私は全く知性を感じない。馬鹿でもできる、現状肯定。思考を放棄した、自己肯定。

戦争をやめよう。武器を捨てよう。世界に平和を。それを言葉にしないと、なにも始まらないじゃないか。何ができるか。考える事から始めればいいじゃないか。私はそう思うのである。
平和と愛と理解。それのなにがおかしいんだ? コステロだってそう歌ってるぞ。ピース。

クールな知性

16日のサマーソニック(東京)、午後のメッセのソニックステージにはいい流れが出来ていたように思う。
スカイ・フェレイラはチェックするのを忘れていて見逃してしまった。それに気付いたのはトムヤンクン食べて一眠りした後。
面白かったのはジャマイカからトェンティ・ワン・パイロッツ、そしてチボ・マットへの流れ。敢えて名付ければ一風変わった二人組シリーズ。
ジャマイカは機材のトラブルだったのか、始まりが10分ぐらい押していた。終了時間は守ったみたいだから1曲ぐらい削ったのだろうか。気がつくと外は雨。
トェンティ・ワン・パイロッツは最高の50分間。この日のベスト・パフォーマンス。

14年ぶりのアルバムを発売して、なんとなくレジェンドの雰囲気もあるチボ・マットだけど、本人たちはいたってDIYな佇まい。10分前ぐらいにステージ前に行ったら、本人たちがサウンドチェックをやっていた。
7時に始まったステージはさすがにクール。サポートのあらきゆうこのドラムもパワフルだった。
私がこの人たちの音楽から感じるのは、しなやかな感性と柔らかな知性。考えてみたら、どっちも今の日本に足りないものかもしれない。そんな事を考えながらチボ・マットのステージを観ていた。

それでもゴルフに出かけたあなたへ

広島で大災害の起きた今朝、休暇中の総理はゴルフに出かけたそうだ。その行為は国民の目には、どう映るのだろろう。

とりあえず私個人の印象を。
ゴルフを中止してどこかで行われた総理の短い会見は、与えられた原稿を嫌々読んでるみたいな印象だった。広島や長崎のスピーチの時と同じように。
この人が綺麗事を並べて、自衛隊を使って守りたいものは一体なんなんだろう。

国民は、あなたが思ってるほど馬鹿じゃない。いくらメディアを情報操作しても、隠しきれないものがある。

世界にピースを

フェスの楽しみのひとつが、全然知らなかったバンドの、予想外の素晴らしいパフォーマンスに出会える事だと思う。16日のサマーソニック(東京)のトゥエンティ・ワン・パイロッツがそうだった。最高の50分間。個人的に、この日のベスト・パフォーマンス賞はこの人たち。

ステージが始まって現れたのは覆面を被った二人組。一人がドラムを叩いて一人が怪しい動きで歌い始める。挙動が怪し過ぎ。なんだか面白そうな連中である。
なんて最初の方は若干クールに観ていたのだけど、そのうち二人のパフォーマンスにどんどん引き込まれて、身体が踊り出すのを止められなくなってしまった。
ボーカルのタイラー・ジョセフは、いつの間にか覆面脱いで、エミナムみたいなスタイルでラップをビシバシ決めて、そうかと思うと今度はエルトン・ジョンみたいなピアノマン・スタイルで歌い始める。このメロディが、またいいんだな。
そうかと思うとドラムのジョシュ・ダンは、ピアノからバク転しちゃうし、タイラーはステージ降りちゃって客席にダイヴして歌ってる。
最後の方はピンスポットのイントレ昇っちゃったり、二人でピアノの上でタイコ叩いたり、なんなんだコイツらは。最高じゃないか。
ステージの最後にタイラーは「ピース!」と言って去って行った。SEにビートルズの「All You Need Is Love」。

フジのジョナサン・ウィルソンの時も感じたののだけど、2014年のロック・フェスで「ピース!」という言葉がとても力強く聞こえてきたのだった。私には。
この言葉を時代遅れにしない為に、ロックンロールはとても有効な手段になる。そんな事を思ったトゥエンティ・ワン・パイロッツの演奏だった。

音楽に祝福を。世界に平和を。ピース。

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くもり時々晴れ一時雨

フジロックは、土曜日1日だけで皮がボロボロになるぐらい焼けてしまった。今年は紫外線が強いのかもしれない。
そういう訳でサマーソニックも土曜日1日だけの参加なのだけど、日焼け止めを塗って出かけた。そういえば日焼け止め塗るのなんて20年ぶりぐらい。

そんな感じで正午のビーチステージ。待ってましたのダイノジ登場。お客さん昼間っからすごい盛り上がり。なんだか楽しいステージだった。おおちさんのエアギターも観れて満足。

バシッとスーツを着こなしてご機嫌な演奏を聴かせてくれたのがマリンのヴィンテージ・トラブル。
ボーカルのタイ・テイラーはスーツが汗まみれになるほど頑張って動き回って歌いまくっていて、個人的にはこの人がこの日のベストボーカル賞。良かった。

ガーデンステージには初めて行ったのだけど、広くて海も近くて気持ちよかった。ここで前野健太とソープランダーズ。前野健太が挙動不審な動きをするたびに、ドラムの人がびっくりしたり不審そうな表情を浮かべる。なんだか可笑しい。
シブいギターを弾く外人がいるなあと思ったら、ジム・オルークだった。

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