テーマ:映画生活

年末の映画館

一人暮らしをしていた頃は、年末年始の休みになると実家に帰る前後に時間を見つけて、一人で映画館に行くのが好きだった。カップルや家族連れがいそうなロードショー館ではなくて、ちょっと寂れた感じの名画座。ちょっといつもとは違う表情の街を歩いて、入っていく暗闇の世界。いつもより時間も気持ちも余裕があるせいか、映画の世界に没頭できるような気がしたし…
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切なさを抱きしめて

ずいぶん久しぶりに目黒シネマへ行って「ラ・ラ・ランド」を観てきた。映画の公開から結構時間が経っていると思うけど、土曜日の午後の回には行列が出来ていて、補助席みたいなところで観ていた人もいたぐらい。人気のある作品なのだろう。 目黒シネマには何回か来ているけど、こんなに盛況なのを見たのは初めて。今や本当に少なくなってしまった正統派の名画座…
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ヨーランディーとニンジャ

早稲田松竹でニール・ブロムカンプ監督の映画「チャッピー」を観る。 同時上映はテリー・ギリアム監督の「ゼロの未来」。電車が遅れた事もあって途中から観たのだけど、テリー・ギリアムらしいひねりの効いた映像で結構面白かった。エンディングに流れたジャージーな曲に聴き覚えがあって何だろうと思ってたら「creep」のカバーだった。この辺もひねりが効…
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選択する人々

土曜日に阿佐ヶ谷で鎌仲ひとみ監督の「小さき声のカノン―選択する人々」を観る。新しい映画館は、スクリーンが少し小さいけれど座り心地の良い椅子があって見やすい。初日だったらしくて、上映後には鎌仲監督の挨拶(およびちょっとした質問タイム)もあった。 普段なら、映画が終われば私たちは自分たちの現実の生活に戻って行くことができるけど、鎌仲監…
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映画評から

図書新聞の連載に、谷岡雅樹さんの映画評がある。最新号では、フォン・シャオガン監督の『唐山大地震』。 映画と直接の関係はないけれど、心に響いた言葉があった。引用させて頂きます。 ♪憎み合っても得はないから笑っていようね。2月14日に子宮頸がんで亡くなったシーナが歌っていた歌詞だ。関係を生みだそうとしないなら生きていてもしょうがない…
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モンド・ボンゴ

先週末に、BSで2005年の映画『Mr.&Mrs.スミス』が放映されていた。ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの馴れ初めでも有名な娯楽作。 この作品で実質的なテーマ曲として使用されているのが、ジョー・ストラマー&ザ・メスカレロスの「モンド・ボンゴ」。 この曲の『Mr.&Mrs.スミス』での使われ方については、長谷川町蔵さんの…
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吐き気がするほどカルトだぜ

若松孝二監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』。2008年の映画。190分の大作だから、劇場公開時に観た人はかなり体力を消耗したのではないだろうか。 山岳ベースでの集団リンチ。この場面を正視するのは拷問に近い体験かもしれない。DVDで観た私も途中で耐えきれなくなって、早送りボタンを押してしまった。 こんなの革命なんかじゃない。…
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名画座は大盛況

30代の前半ぐらいまでは、年末の休みになるとよく、映画館に行っていた。行っていたのは文芸座とかギンレイホールとか三茶シネマとかの、いわゆる名画座。なにかと慌ただしい時期に、時代から取り残されたような映画館の暗闇に座っていると、なんだか妙に安心したのである。 気がついたら最近は、名画座の暗闇に逃げ込む機会がめっきり少なくなっていた。三軒…
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愛と青春の旅立ち

2、3日前にネットでチラッと、ジョーを追悼みたいなコメントを見かけて、ジョー・ストラマーの事かなと思ったらジョー・コッカーだった。22日に永眠。 享年70歳だと聞いて、思ってたより若かったんだなあと思う。私の年代だと彼の事を知ったのは82年の映画「愛と青春の旅立ち」の主題歌「Up Where We Belong」。計算したら当時はまだ…
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愛しの三軒茶屋シネマ

今年の7月に三軒茶屋シネマが閉館してしまった。隣にあった三軒茶屋中央劇場も去年閉館してしまっているから、東京からまた、映画館のある街が無くなってしまった事になる。8月には新橋文化劇場とロマン劇場も閉館してしまった。 映画館に銭湯。東京では古くて味のある建物がどんどん消えて行く。アベノミクスに東京五輪。そのスピードはここ数年でどんどん加…
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カメジロー

『カメジロー ―沖縄の青春―』は、1950年代に返還前の沖縄で(短期間ではあったけど)那覇市長を努めた瀬長亀次郎を描いた映画。主人公の瀬長亀次郎を演じたのは「クロスオーバー・イレブン」でお馴染みの名優、津嘉山正種さん。 映画の中で、当時の那覇市議会の様子が描かれる。沖縄人民党出身の瀬長市長は議会の中では圧倒的な少数派。共産主義者と攻撃…
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答えの無い世界

1994年、アフリカのルアンダという国で、フツ族とツチ族による民族対立によって数十万人の人々が虐殺された事件があった。当時の国連の平和維持軍には紛争を武力で止める権限が無かった為に、虐殺を止める事ができなかったのである。 この事件を反省する形で確立されたのが、国際社会には虐殺や紛争から人々を保護する責任があるという原則。それに基づいた…
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こんなところにストラマー

ベネット・ミラー監督の映画「マネーボール」。主演はブラット・ピット。 「がんばれベアーズ」から「フィールド・オブ・ドリームズ」まで、アメリカ人は野球の映画を作るのが本当に上手いし、実際面白い。この映画も面白かった。 古き良きアメリカの野球文化と現代のアメリカの商業主義のせめぎあい。あるいはたたきあげの現場世代と大卒ITオタク世代の対…
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地続きの矛盾

舩橋淳監督の「フタバから遠く離れて」。原発事故のために避難した埼玉県加須市での、双葉町民の人たちの生活を追ったドキュメンタリー。 原発推進の立場だった井戸川町長は事故当初、積極的な発言をほとんどしていない。事故に当惑しながら、当たり障りのない発言をしているだけのように見える。 映画を観ていると、呆然とするだけだった井戸川町長の表…
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冬のサスペンス

アーサー・ペン監督の『冬の嵐』。ケーブルTVに加入してた頃に見逃して、それからずっと気になっていた映画。 主演女優のメアリー・スティーンバージェンという人はそれほど名の知れた人ではないけれど、日本人的な儚さのようなものがあって印象に残る人。一番知られてるのは主題歌がZZトップだった『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』のドクが…
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ブルークリスマス

私が中学生の頃、気になっていたSF系の映画が2本あった。長谷川和彦監督の「太陽を盗んだ男」と岡本喜八監督の「ブルークリスマス」。どちらもいわゆる特撮はほとんど使用されていない。 どちらも80年代に入ってから池袋の文芸座とか太井武蔵野館で繰り返し上映されて、カルト的な人気が出た作品だと思う。ちなみに先週近所のツタヤを探したら、2本ともD…
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のど自慢

一人暮らしをしていた頃は、年末年始の休みの(帰省の前後に)ちょっと時間ができた時なんかによく、一人で映画を観に行った。 たいていは2本立ての安い映画館(一人の時は居心地がいいんだな)だったけど、井筒和幸監督の「のど自慢」は、確か休み明けの成人の日ぐらいに、ちゃんと封切りのロードショーで観たのだと思う。調べてみたら「のど自慢」の公開は9…
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それでも世界は美しい

昨日ようやく新宿で観れたのが園子温監督の映画「希望の国」。 とにかくエモーショナルな映画だと思う。原発事故という重いテーマを、ど真ん中のストレートでどんどん攻めてくる。そして映画の中で吐き出される感情に、心を揺さぶられてしまう。 表現にはいろいろな種類があるけれど、この映画が心を揺さぶるのは、現実と正面から向き合っているからでは…
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全部、数えろ

園子温監督の映画「希望の国」のテーマは原発事故。商業映画としての原発映画には、もちろん賛否両論あるのだろう。 それでも園子温監督の姿勢には、表現者としての覚悟のようなものを感じるし、「希望の国」は、2012年に作られた映画としてすごく意味があると思う。 デモも抗議行動も住民投票も、ヘンな人たちがヘンな事を言ってるだけ。結局それが…
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花のように 星のように

妻夫木聡の主演した映画で憶えているのは、くるりが音楽を担当していた、犬童一心監督の「ジョゼと虎と魚たち」。 人よりちょっとだけ面倒な道を選んでしまうのは、基本的にいいヤツだからなんだろうな、そんな若者(大学生)のを演じた姿が印象的だった。 そんな妻夫木くんが新任の先生役を演じていたのが、前田哲監督の「ブタがいた教室」。どこか不器用だ…
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ノエルとリアムに聴かせたい

90年代の映画のサントラをもう一枚。 「The Indian Runner」は、91年の映画。映画全体に漂うニューシネマの匂い。ラストに流れる「I Shall Be Released」。心に残る、いい映画だった。 映画はトラブルメーカーの弟と、警官で優等生の兄貴の、二人の兄弟の物語。映画の全編に流れる、懐かしくて切ない60年代の…
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ポールは宇宙人

早稲田松竹で観たのは「宇宙人ポール」。 映画を観てるうちに、こんな陽気な宇宙人がいたら楽しいだろうな、と思えてくるのは、しっかり作られた映画の証拠。 オタク映画的な嫌みがなくて、それでもB級映画の楽しさがあって、実はあまり期待してなかったのだけど、面白かった。ちょっと泣きそうになるところもあったりする、愛すべき映画だと思う。 …
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世界大戦争

20代の頃、一人で映画を見に行く事が多かった。好きだったのは名画座の二本立て。 地味な場所にある名画座の暗闇で観る映画は、繁華街にある華やかなロードショー館で観る映画よりも、部屋で一人で観るビデオの映画よりも、味わい深い気がする。 「世界大戦争」もそんなふうにして観た映画。まだ大井武蔵野館があった頃に、5月の連休の日の一日に観に…
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8分間の作戦

久々に三軒茶屋まで出かけて観た映画が「ミッション:8ミニッツ」。 余計な描写をバッサバッサと切り捨てたような、デジタル的なテンポであっという間の94分。 日常の時間の感覚を麻痺させて、違う時間軸に連れて行ってくれる映画があるけれど、この映画もそうだった。直接的にデジタル的な要素があって、(女性にはわかりにくい)男性的な映画かもしれな…
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スーパー8

昨日の映画の日に新文芸座で観た「スーパー8」。 ここ数年のハリウッドのSF大作は正直ガッカリすることも多かったし、ロードショー公開時もちょっと地味だった印象の「スーパー8」だけど、個人的には久々にすごく面白かった。ドキドキワクワク時々胸キュンの(笑)、みんなの好きなスピルバーグの世界。特に事件の発端の列車事故のシーンは、やっぱり映画館…
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哲学を語らなくてもいい

世間話というのが、あんまり上手くない。近所のおじさんと、「いやー、いい天気ですね」なんて、さらっと言えるのが立派な大人だと思うのだけど、それをやろうとすると、なんだかぎこちなくなる。 床屋さんなんかでも、隣に座ったおじさんは、若いおねえさんにダジャレかなんか言っちゃって、「やーだ。もう。」なんて言われてる。ああ、ああいう立派な大人にな…
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扉をたたく人

早稲田松竹は、割と気軽に行ける距離にあって、ミニシアター系の映画を二本立てで、お手軽料金で上映してくれる。改装されてからはとても綺麗になって、好きな映画館。 日曜日に久々に行ってみる。「キャデラック・レコード」と「扉をたたく人」。早稲田松竹らしい、素敵なセレクト。作品の詳細はこちらにリンクしておきます。 「扉をたたく人」。作品の予備知…
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歩く恋人たち

「ビフォア・サンライズ」は95年の映画。 列車で知り合った二人が、一晩中ウィーンの街を歩く(だけ)の物語。それだけで映画になってしまうのがこの映画のいいところ。見終わった後の余韻も気持いいです。 恋人たちが、ひたすら街を歩く映画といえば、黒澤明監督の「素晴らしき日曜日」を思い出す。 こっちの二人が歩くのは、小綺麗なウィーンではなくて、…
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走れバーンズ

2008年の映画「バンテージポイント」。 ストーリーだけ見ると、よくあるサスペンスアクションだけど、映画はある時間を軸に巻き戻されて、複数の視点から描かれる。なんだなんだどうなるんだとグングン引き込まれて、面白かった。 複数の視点といっても、黒澤明の「羅生門」のような文学的難解さは無くて、テンポがいいです。僕はちょっと昔観た「ラン・ロー…
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酔いどれ映画

黒澤明の映画でなくてはならない人といえば志村喬。名優だと思う。 「酔いどれ天使」で志村喬の演じる町医者は、基本的にはヒューマニズム溢れる正しい人だけど、酒の好きなおじさん。診療の合間に、医薬品のアルコールを飲んじゃったりするけど(笑)、そこは戦後の混乱期。 そういえば、かつての日本では、覚醒剤も合法に販売されていた時代があった、なんて言…
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