風の歌を聴け

村上春樹を初めて読んだのは、19歳の夏だったと思う。「風の歌を聴け」だった。
たぶん半日ぐらいで読んでしまって、それからその夏は、何処に行く時もその文庫本を持ち歩いて、何度も繰り返し読んでいたような気がする。まるでお気に入りのアルバムをカセットに入れて繰り返し聴くように。
そんな読み方をした小説は、「風の歌を聴け」が初めてだった。すごくポップで読みやすいけど、どこか謎めいていて引っ掛かるところがあって気になってしまう。すごく音楽的な小説だったのかもしれない。

文章は平易だけどテーマが難解で意味不明。そんな風に評される事も少なくない村上春樹の小説だけど、ポップ・ミュージックの文法に慣れた人にはわかりやすいのではないだろうか。
19歳だった私もきっと、音楽を聴くようにこの小説を読んだのだ。

風の歌を聴け (講談社文庫)
講談社
村上 春樹

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