Racing In The Street

ブルース・スプリングスティーンを一番良く聴いたのは、高校生の頃だったと思う。生まれ育った田舎町の閉塞感から解放してくれるような何かを、彼の歌から感じていたのかもしれない。
そんな事が思い浮かんだのは、東京から高速バスで3時間の町に住むようになって、スプリングスティーンの歌が、やたらとリアルに響いてくるようになったからだ。
東京に住んでいた頃は忘れていた閉塞感が、今住んでいる町には確かにあって、それが何だか懐かしいような、ずいぶん忘れていたような感覚なのだった。

仕事が終わって1時間に1本の電車(乗り遅れたら大変だ)に乗って帰る時、真っ暗で時々クルマのライトだけが見える外の景色を見ながら「Racing In The Street」を聴く。
ボソボソと歌うスプリングスティーンの歌は、とても孤独に響いて切なくなってくる。そんな時、ロイ・ビタンのピアノやダニー・フェデリシのオルガンやゲイリー・タレントのベースやマックス・ワインバーグのドラムがまるで古い友人たちのように、優しく寄り添ってくる。しみじみと、いい演奏だなあと思う。

闇に吠える街
ソニー・ミュージックレコーズ
1999-08-21
ブルース・スプリングスティーン

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